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旭化成ケミカルズと三菱化学、水島地区のエチレン生産設備を1基に集約へ
旭化成ケミカルズと三菱化学は2日、両社の水島地区(岡山県倉敷市)におけるエチレンセンターを1基に集約すると発表した。現在2基あるエチレン生産設備のうち、旭化成ケミカルズの設備を停止し、三菱化学の設備に集約する。集約時期の目処は2016年春。今後、両社でのフィジビリティの検討を今年度末までに終え、集約時期を含め実施について協議・決定する予定。
旭化成ケミカルズと三菱化学は、2011年4月1日から西日本エチレン有限責任事業組合を運営し、水島地区の両社のエチレンセンターを一体運営すると共に、同エチレンセンターの集約(需要動向に合わせた1基化)などについて検討を進めてきた。
石油化学事業を取り巻く環境は、国内需要の縮小、中東・中国での供給能力拡大、シェールガス革命を背景とした米国での供給能力拡大など、今後も厳しさを増していくものと予想されている。このため、両社は現行の体制のままでは事業存続が困難になるとの共通認識のもと、事業競争力を強化して収益力を確保するために、両社の水島地区におけるエチレンセンターを1基に集約し、最適生産体制による効率的な事業運営を確立する必要性が高まったと判断。今回具体的な前提のもと、検討をいっそう本格化していくことで合意した。
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