【今日の言葉】アベノミクス最初の通信簿は優

2013年8月1日 10:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  『アベノミクス最初の通信簿は優』=アベノミクス最初の通信簿ともいえる上場企業の今3月期・第1四半期(4~6月)決算発表が本格化している。前年同期に比べほとんどの企業が増益や黒字転換で平均すれば経常利益において30%程度の前年同期比増益となっているようだ。

  先ずは、アベノミクスの通信簿は、昔風の優・良・可なら、ここまでは『優』ということになるだろう。代表的企業の新日鐵住金(証券コード5401)でみれば、第1四半期の営業利益は560億円と前年同期の赤字62億円から黒字転換した。しかし、今3月期通期については売上、営業利益とも「未定」で、経常利益についてのみ3000億円と公表したものの、四季報など事前のマーケット予想と同じ数字である。第1四半期は良くても、通期予想を増額するまでにはいたっていない。問題はこれからである。

  マーケットでは、「1学期の成績がたまたま良かったのか、あるいは本当に学力がついたのかを見極めたいところである。夏休みに勉強をサボッテいると2学期の成績はまた下がることも予想される」(中堅証券)という。新日鉄住金の株価が300円台を突破できないでいるのもこうしたマーケット心理があるためのようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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