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アラブ首長国連邦、偵察衛星の開発をフランスに発注
Image credit: CNES[写真拡大]
アラブ首長国連邦(UAE)は22日、軍用の光学偵察衛星2機の製造契約を、フランスのアストリウム社とタレス・アレニア・スペース社と結んだ。アビエーション・ウィーク紙やスペースニュース紙、フライトグローバル紙が報じた。
衛星はファルコン・アイと呼ばれ、フランスの商用地球観測衛星プレイアデスに使われているアストロサット1000バスを基に製造される。全体のとりまとめをアストリウム社が、光学センサーの製造をタレス・アレニア・スペース社が担当する。光学センサーは分解能0.7m、あるいはそれよりも高性能になるとされる。打ち上げ時の質量は1500kgほどで、2017年と2018年にヴェガロケットによる打ち上げが予定されている。
契約額は8億ユーロ(約1043億円)で、この中には衛星の製造と打ち上げに加えて、衛星の管制センターとデータ受信用の施設の建設、また画像解析の技術指導も含まれるという。
UAEはアラブ・イスラム諸国や欧米諸国などに対して、比較的穏健かつ協調的な外交を展開しているが、イランとの間ではペルシア湾の島々をめぐって領土争いが起きており、また周辺に政情が不安定な国が多数あり、過去何度か戦争が起きた地域でもある。これまではアメリカや欧州から衛星写真を購入していたが、おそらくはアメリカによって撮影対象への規制(シャッター・コントロール)がかけられていたはずであり、またより早く写真を手に入れるためにも、独自に偵察衛星を保有する道を選んだと思われる。
画像はファルコン・アイの基になるとされるフランスの地球観測衛星プレアデスのもの。
■Astrium, Thales To Build Military Sats For UAE
http://www.aviationweek.com/Article.aspx?id=/article-xml/asd_07_23_2013_p03-01-599503.xml
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