「豪準備銀行の8月利下げ観測」

2013年7月24日 18:34

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記事提供元:フィスコ


*18:34JST 「豪準備銀行の8月利下げ観測」
豪準備銀行は8月の定例理事会で政策金利を引き下げる可能性が再浮上している。市場参加者の間では、「豪準備銀行は近い将来、量的緩和策の導入を検討するのではないか?との思惑が浮上している。


豪準備銀行の政策金利は現在2.75%だが、豪準備銀行は7月の定例理事会において豪ドル相場はまだ高い水準にあると指摘している。ただし、交易条件が変化し、商品価格が上昇すれば、インフレ見通しは変化する。現在の豪ドル相場(1豪ドル=0.92ドル近辺)は高いとは言えなくなるだろう。


豪準備銀行が豪ドル安を強く志向しているのは日銀の金融緩和策を意識しているからではないか?との声が聞かれている。24日に発表された4-6月期の豪消費者物価指数は、前年比+2.4%だった。2.75%の政策金利が2.5%以下になるとインフレ率を下回る水準となり、通貨安がさらに進行する可能性がある。ただし、新興国の需要が増大しない場合、通貨安にしても輸出増加が期待できるとは言い切れない。《FA》

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