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13日の中国本土市場概況:上海総合2.0%安で4日ぶり反落、金融株下げ主導
*16:49JST 13日の中国本土市場概況:上海総合2.0%安で4日ぶり反落、金融株下げ主導
13日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比69.62ポイント(2.01%)安の3391.88ポイントと4日ぶりに反落した。
好材料の出尽くし感が意識される流れ。中国で12日、翌年の経済政策方針を決める重要会議「中央経済工作会議」が2日間の日程を終えて閉幕した。財政赤字比率の拡大で内需を刺激する方針などを決定したが、内容は想定の範囲内で、一部のエコノミストは、消費刺激の具体性に欠けると指摘している。中国指標の発表も気がかり。週明け16日に11月の小売売上高や鉱工業生産などのほか、15日までに金融も予定されている。また、上海総合指数は前日まで、約1カ月ぶりの高値水準を連日で切り上げていただけに、戻り待ちの売りも出た。(亜州リサーチ編集部)
金融株が下げを主導。招商銀行(600036/SH)が3.9%安、興業銀行(601166/SH)が3.2%安、中国人寿保険(601628/SH)が4.5%安、中国平安保険(601318/SH)が3.3%安、中信証券(600030/SH)が3.9%安、華泰証券(601688/SH)が3.1%安で引けた。
不動産株も安い。信達地産(600657/SH)が6.5%、金地集団(600383/SH)が6.3%、緑地HD(600606/SH)が5.7%、華遠地産(600743/SH)が4.2%、保利発展控股集団(600048/SH)が3.6%ずつ下落した。
消費関連株もさえない。家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が5.1%安、酒造の山西杏花村フェン酒(600809/SH)と食品の桃李面包(603866/SH)がそろって5.0%安、乳製品の光明乳業 (600597/SH)が4.9%安、家電の海爾智家(600690/SH)が4.1%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.4%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が2.7%安と値を下げている。資源・素材株、ハイテク株、インフラ関連株、医薬株、運輸株なども売られた。
半面、メディア関連の銘柄群は物色される。天下秀(600556/SH)や浙文互聯集団(600986/SH)、成都博瑞伝播(600880/SH)がそろってストップ(10.0%)高、中視伝媒(600088/SH)が4.8%高で取引を終えた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.06ポイント(1.08%)安の279.85ポイント、深センB株指数が14.78ポイント(1.18%)安の1241.42ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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