T2K実験で電子型ニュートリノ出現現象の存在を示す決定的な測定結果

2013年7月21日 17:47

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T2K実験国際共同研究グループによると、ミュー型ニュートリノが飛行中に電子型ニュートリノに変化する「電子型ニュートリノ出現現象」が存在することを示す決定的な測定結果が得られたそうだ(高エネルギー加速器研究機構のプレスリリースNHKニュースの記事MSN産経ニュースの記事本家/.)。

T2K実験(東海-神岡間長基線ニュートリノ振動実験)は、茨城県東海村のJ-PARCで作り出したニュートリノビームを岐阜県飛騨市神岡町にあるスーパーカミオカンデで検出するもの。今回の結果はは2010年1月から2013年4月までにスーパーカミオカンデで検出したニュートリノ事象のうち、J-PARCからビームを打ち出した時間と同期しているものを解析したもの。電子型ニュートリノが物質と反応すると電子が生成されるが、ビームと同期するニュートリノ事象532個のうち、28個で電子の生成が確認されたという。このうち、電子型ニュートリノ出現現象に起因しないものは4.6個だったという。2011年6月には同研究グループがこの現象の兆候をとらえたことを発表しているが(/.J記事)、今回の測定結果により、電子型ニュートリノ出現現象が確実に起こっていることが世界で初めて示されたとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 日本 | サイエンス

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