東レ、米国の炭素繊維強化プラスチック製自動車部品メーカーに出資

2013年7月17日 16:53

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 東レは17日、炭素繊維複合材料事業の自動車分野におけるグローバルな戦略的拡大を図るため、米国のCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics:炭素繊維強化プラスチック)製自動車部品製造販売会社Plasan Carbon Composites, Inc(プラサン・カーボン・コンポジット、以下PCC)に資本参加することを決定し、同社株式の20%を取得したと発表した。

 PCCは2006年に設立され、同社が独自に開発した高速プレス成形技術をベースに、米国自動車メーカーの高級車向けにCFRP製外板部品(ボンネット、ルーフ等)を開発・納入する米国内唯一のTier 1(一次請け)サプライヤー。同社の高速プレス成形には、東レの米国子会社Toray Carbon Fibers America, Inc.の炭素繊維を用いてToray Composites (America), Inc.が開発した速硬化性熱硬化樹脂プリプレグが使用されている。

 今回東レはPCCに資本参加することで、米国自動車メーカーへの販売チャネルを確保するとともに、北米におけるCFRP製自動車部品の生産・開発拠点を確立し、炭素繊維から中間基材、成形品までの一貫した強固なサプライチェーンを構築する。

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