米国では理数系の大学生のほうが途中で脱落しやすい

2013年7月16日 11:57

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 米国において、大学で数学や科学を専攻する学生の多くは、他の分野を専攻する学生に比べて、途中で「脱落」しやすい傾向にあるのだそうだ。この実態を調査した全米経済研究所(NBER)が調査報告書を公開している(本家/.Wall Street Journal記事)。

 2000年秋より、ケンタッキー州Berea大学に入学する前の学生655人を対象に、また入学後も2001年まで、合計12回のアンケート調査を行った。学生らは、専攻を卒業まで貫き通すことの自信の度合いや、成績平均点の予想、毎日の勉強量の予想など、専攻分野に対する考えをきかれた。

 調査の結果、専攻分野に対する関心度では、入学前は理数系専攻の学生が最も高かったにもかかわらず、理数系の学生の多くが途中で脱落してしまうことが分かったとのこと。理数系を目指す学生らは勉強量を実際よりも多く予想していたため、勉強量が多いことが脱落の原因ではないとしている。実際の理由について、成績が予想以上に悪く、努力が必ずしも成績に結びつかず、理数系に向いていないと悟るからだとしている。

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