大日本印刷子会社の宇都宮工場が本格稼動、機能性素材や医薬原薬を生産

2013年7月8日 13:50

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DNPファインケミカル宇都宮の新工場(画像:大日本印刷)

DNPファインケミカル宇都宮の新工場(画像:大日本印刷)[写真拡大]

 大日本印刷(DNP)は8日、同社のグループ会社であるDNPファインケミカル宇都宮が、機能性素材や医薬原薬などを製造する宇都宮工場(栃木県栃木市)を7月25日に竣工させ、本格的な稼動を開始すると発表した。投資額は47億円。

 DNPファインケミカル宇都宮は福島県南相馬市に拠点を置き、機能性素材や医薬原薬などの製造・販売を行っていたが、2011年3月に発生した東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故により工場所在地が警戒区域に指定されたため操業停止を余儀なくされていた。

 同社工場の早期の操業再開に向けて検討した結果、DNPが書籍や商業印刷物を製造する宇都宮工場の敷地内に新工場を建設することとし、2012年4月に着工した。2013年7月25日の竣工に先立って3月に機能性素材の生産設備が稼動を開始し、6月には医薬原薬および中間体の生産設備も稼働を開始している。7月に高圧反応設備が稼動を開始する予定で、これをもって本格的な操業開始となる。

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