零戦の設計主任技師・堀越二郎展、開催

2013年7月2日 08:00

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記事提供元:スラド

masdx 曰く、 所沢航空発祥記念館で、2013年6月22日から9月1日まで堀越二郎 生誕110周年記念企画展が開催される(埼玉新聞)。

 2005年に堀越技師の遺族が、屋根裏部屋に密かに保管されていた「零戦の後継機」の設計図を含む往時の設計資料を藤岡市に寄贈していたとのことで、これが公開される模様。堀越二郎氏没後20年以上過ぎての寄贈、そして30年経った今公開という事に驚きを隠せない。

 敗戦時に軍部から、そしてGHQの航空禁止令と少なくとも二回は廃却や没収の命令が出ていたはず。その禁書をずっと保管し続けていたという事実に大変驚いた。しかも生前には公開する意志はなかったのではないかと思われる、見つかればタダでは済まないであろうこの資料を堀越氏はどんな想いで保管してきたのだろうか? 開発者としての誇りあるいは執念といったものだったのだろうか?

 7月中旬には堀越二郎をモデルにしたスタジオジブリの映画「風立ちぬ」が公開されるほか、年末には零戦パイロットを描いた実写映画「永遠の0」も公開される。合わせて観覧してみてはいかがだろうか?

 朝日新聞によると、ジブリの「風立ちぬ」が発表されたのに合わせて藤岡市が資料を調べたところ、零戦の後継機である「烈風改」の設計図が見つかったとのこと。また、所沢だけでなく藤岡市でも「堀越二郎の軌跡」展が開催されるという。

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