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友達になってくれるロボット家電と「夏への扉」
「夏への扉」という小説をご存知だろうか。SFオールタイムベストのラインナップには必ず顔を出すという伝説的な作品。舞台は1970年のロサンゼルス。主人公が「冷凍睡眠」で30年後の「未来」に行く物語だ。初出は57年、すなわち今から半世紀以上前だが、作品の中に、ロボット家電が登場する。
シャープ<6753>は、部屋の広さとゴミの量を検知して運転する「スマートお掃除機能」を搭載したコンパクトサイズのロボット家電「COCOROBO」
さらに、部品の効率的な配置により、本体直径が30.4cmと従来機比4.2cm減のコンパクトサイズを実現。椅子の脚の間やゴミが溜まりやすい部屋の隅はもちろん、小さなスペースからリビングまで、部屋から部屋へ広範囲できめ細かな掃除が可能だとしている。また「音声認識機能」と人工知能「ココロエンジン」を搭載しており、音声による操作やコミュニケーションが楽しめる。「COCOROBO」の音声を子供の声など好みの音声に差し替える「音声カスタマイズ」サービスにも対応し、「COCOROBO」がより身近な存在になるという。
人工知能「ココロエンジン」は、日本語標準、関西弁、英語、中国語の4つの言葉で話す。「疲れた」というと、「COCOROBO」は、「大丈夫?」と気遣ってくれる。ほとんどお友達である。 例えばゴミの量が満杯になると「苦しいわ」、キレイにしてと話しかけると「わかった」、段差があると「おっとっと」、充電不足になると「助けて」など36の言葉を認識し、53のパターンから最適な言葉を選んで返答する。「夏への扉」のロボット家電は友達にはなってくれなかった。想像以上の未来を今私たちは生きている。(編集担当:久保田雄城)
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