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統合失調症による幻聴をアバターで改善する試み
あるAnonymous Coward 曰く、 統合失調症患者でよく見られる幻聴や妄想などの症状をアバターを使った治療で改善できることが分かったそうだ(Gizmag、本家/.)。
人間の顔をしたCGを利用したもので、患者は自分に話しかける「人物」に一番似ていると容姿と声をコンピュータ上で選択し、セラピストがこのアバターを通じて患者とリアルタイムで会話するセッションが行われた。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで行われた実験では16人の統合失調症患者がセラピストと共に治療に挑んだという。
30分のセッションが最大7回行われ、患者はこの「人物」の命令や脅迫に対抗するよう促されたとのこと。またセッション外で声が聞こえてきた場合のため、患者にはいつでもセッションでの会話を振り返れるよう録音が渡された。
セッション完了時にはほぼ全ての患者において幻想や幻聴の頻度や重篤度が軽減したとのこと。また幻聴が完全に聞こえなくなった患者も3人いた。
このようにな治療は幻聴に対抗する姿勢に慣れるだけでなく、アバターを選ぶ作業を通じてこの「人物」が自分の心の中の存在であることを認識させることにも有効だったそうだ。
この研究はさらに資金提供を受け、今後142人の患者を対象とした治療実験が行われることになっている。
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