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川崎重工、世界最大の182000m3型LNG運搬船を初受注
182,000m3型LNG運搬船のイメージ(画像:川崎重工業)[写真拡大]
川崎重工業は4日、川崎汽船と182,000m3型LNG運搬船1隻の造船契約を締結したと発表した。同船は、川崎重工の坂出工場で建造し、竣工は2016年10月を予定している。なお、同船は、国際石油開発帝石が主体となってオーストラリアで開発を進めるイクシスLNGプロジェクトよりLNGの購入を決めている台湾企業向けのLNG輸送に投入される予定。
今回受注したLNG運搬船は、川崎重工が新たに開発した182,000m3のカーゴタンク容量を持つ世界最大のモス型LNG運搬船。同船は、これまでの川崎重工におけるモス型LNG運搬船の最大船型である177,000m3型LNG運搬船をベースに開発し、177,000m3型のパシフィックマックスと呼ばれる船型の特長を最大限に活用するとともに、カーゴタンクとしてモス型ストレッチ球形タンクを2基、モス型球形タンクを2基搭載することで、カーゴタンク容積を約5,000m3増加させた。なお、ストレッチ球形タンクとは、従来の球形タンクの赤道部に約1.6mの円筒部を追加することによりカーゴタンク容積を増やしたタンク。
また、同船には、モス型LNG運搬船としては初めてDFD電気推進システムを採用し、低速域から高速域の幅広い船速域で優れた燃費性能を発揮する。
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