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【特集】主力株の下げ率からみる相場の行方
相場は本格調整の様相を強めている。東証1部上場の主な銘柄について、高値からどのていど下げているかを「年初来高値」と、「3日終値」との比較で調べてみた。[写真拡大]
■日経平均の16.8%下落を上回る下げの建設、金融、不動産
相場は本格調整の様相を強めている。東証1部上場の主な銘柄について、高値からどのていど下げているかを「年初来高値」と、「3日終値」との比較で調べてみた。
日経平均が高値から16.8%下げ,TOPIXも14.9%下げている。この両指数の下げを上回っている銘柄はかなりある。大林組 <1802> 、鹿島 <1812> 、三菱製紙 <3864> 、住友化学 <4005> 、新日鉄住金 <5401> 、住友鉱山 <5713> 、日本橋梁 <5912> 、井関 <6310> 、シャープ <6753> 、三菱重工 <7011> 、大日本印刷 <7912> 、三井物産 <8031> 、三菱UFJフィナンシャル <8306> 、野村HD <8604> 、三井不動産 <8801> 、三越伊勢丹 <3099> ――といったところの下げがきつい。建設、金融、不動産などの下げが目立つ。
■今、底堅いトヨタなど自動車株が最後に下げて全般底入れも
一方、主力のトヨタ自動車 <7203> は14.0%の下落率にとどまり、日産も14.4%下げで、総じて自動車株の底堅さが目を引く。
今後は企業業績が好調なことから中長期スタンスの買いも予想される。その場合、中長期投資の目安となるのが『3割高下に向かえ』、ということから高値から3割下げの水準を計算し表に加えた。既に、高値から3割を超える下げとなっている銘柄(日本橋梁、シャープ)や、3割下げ水準に近づいている銘柄(三菱製紙、住友鉱山、井関、三菱UFJ、野村HD、三井不動産、三越伊勢丹)もいくつかある。これらの銘柄は全般相場が落ち着けば先頭を切って反発に転じることも予想される。
また、高値をつけた日柄という観点では春先に高値をつけた銘柄はチャートをみると比較的底堅くなっている。『先に咲いた花から散り、先に散った花からまた咲き始める』、ということに照らし合わせると、現在、まだ散っていないトヨタなど自動車株が最後に散って全般相場が底入れるということが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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