十分に進化したゴキブリはゴキブリ駆除用品に騙されない

2013年5月27日 14:24

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 米国でも、日本でいう「ごきぶりホイホイ」と同様のゴキブリ駆除用品「Roach Hotel(ごきぶりホテル)」が販売されている。ゴキブリ駆除のために仕掛けられた毒をブトウ糖で覆い隠してゴキブリをおびき寄せる仕組みになっているのだが、だがなんとチャバネゴキブリが環境に適応して、ブトウ糖を嫌う性質を持つようになってきているとのこと(本家/.Science Mag記事)。

 他の昆虫と同様に味覚受容体を持つゴキブリは、甘味と苦味の違いが分かり、甘味嗜好のゴキブリはその味覚に従って食べるものを決めているのだそうだ。そして普通のゴキブリの場合、甘味受容体がブトウ糖に反応するのだが、進化したゴキブリは苦味受容体が反応するのだという。

 ゴキブリにブトウ糖と果糖を与えた実験では、普通のゴキブリが両方の糖類を食べたのに対して、進化したゴキブリが食べたのは果糖のみで、ブトウ糖は吐き出していたとのこと。ブトウ糖を嫌悪する新たな性質により、進化したゴキブリはRoach Hotelに騙されることなく生き延びることができる一方で、通常のゴキブリに比べて成長及び繁殖が遅いとのこと。

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