3Dプリント銃は危険、豪ニューサウスウェールズ州警察が警告

2013年5月25日 15:08

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記事提供元:スラド

豪ニューサウスウェールズ州警察では3Dプリント銃の危険性を確かめるため、Difence Distributedの「Liberator」を2台作成してテストしたそうだ(プレスリリースComputerWorldの記事The New Zealand Heraldの記事GIZMODO Australiaの記事本家/.)。

使用したのは価格1,700豪ドルのデスクトップ3Dプリンターで、材料費は35豪ドル。27時間かけて出力した15個のパーツと釘を加工した撃針、.380 ACP弾のカートリッジを組み合わせ、1分以内で組み立ては完了したという。試射ではテスト用のゼラチンブロックに17センチメートル侵入し、殺傷力が示されたとのこと。ただし、GIZMODO Australiaの記事によると、2台目は暴発してしまったそうだ。3Dプリント銃は安価に作成できる一方、安全基準や品質管理などの仕組みがないことから、被害者だけでなく射撃を行う本人も危険にさらされる可能性がある。また、3Dプリント銃を作成すると銃器製造と所持の2つの罪に問われるとして、作成しないように呼びかけている。 スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | テクノロジー | オーストラリア | セキュリティ | YRO | プリンター

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