【今日の言葉】父さんではなく、母さん助けて!

2013年5月18日 15:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  『父さんではなく、母さん助けて!』=「オレオレ」といった振り込め詐欺の新しい名称が、『母さん助けて詐欺』に変わったという。金融機関等でのATMからの振込みが金額制限などで、詐欺を仕掛ける者にとって旨みがなくなったことがあるようだ。最近は現金の直接受け渡しが増えているということに合わせて名称も変わったようだ。

  昨年の振り込め詐欺による被害額は370億円程度、1件当り被害額は450万円ていどという。注目されるのは、『父さん助けて』ではなく、『母さん助けて』ということではなかろうか。カネのない父親より、ヘソクリを貯め込んでいる母親、しかも、わが子への愛情の強さでは父親よりはるかに強い母親がターゲットということなのだろう。しかも、詐欺仕掛者は、役者並みのなかなかの演技者でもあるようだ。

  刑事ドラマなどでは、人質事件で身代金の受け渡しの時が犯人逮捕のチャンスといわれる。しかし、「母さん助けて詐欺」では人質がいないという違いから警察は事後でないと事件対象にならない。そういうことなら、母親のセミナーを頻繁に(とくに関東で)開いて、母親にも演技力を身につけてもらい、犯人逮捕に協力してうことも必要だろう。さらに、つけ加えるならセミナーには詐欺にひっかかることの少ない関西の母親を招いて話を聞くのもよいだろう。400億円近い被害金額が株式マーケットに回っていたらと、残念でもある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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