大型のXクラス太陽フレアが2日間で4回発生、NICTが注意を呼掛け

2013年5月16日 15:45

印刷

記事提供元:sorae.jp

Image credit: NASA

Image credit: NASA[写真拡大]

  アメリカ航空宇宙局(NASA)は5月15日、2日間で4回ものXクラスの太陽フレアが発生したと発表し、衛星通信やGPSに影響を与える可能性があり、情報通信研究機構(NICT)などが注意を呼び掛けている。

  発表によると、今年最初のXクラスの太陽フレアが5月13日に発生し、その後、たて続きに発生し、5月14日までの2日間に計4回ものXクラスの太陽フレアが発生した。

  ただ、太陽は平均11年の周期で活動の極大と極小を繰り返しており、次の極大期は2013年秋・冬頃だと予想されているため、Xクラスの太陽フレアの連続発生も正常だという。NASAは今後、太陽活動がさらに活発になるかどうか、観測を続けるとしている。

  太陽活動が極大期を迎えると、強い太陽フレアによって強力な磁気嵐が発生し、人工衛星や地上の電子機器に深刻な影響を与える可能性がある。

  また、2008年から2009年にかけて太陽の黒点が100年ぶりに少ない異常極小期だったことから、近年では、太陽活動がこのまま低下し、地球が再び小氷期に突入する可能性も指摘されている。

  なお、この画像は5月14日、太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)」によって撮影されたXクラスの太陽フレアである。

 写真=NASA。

 ■Activity Continues On the Sun
http://www.nasa.gov/mission_pages/sunearth/news/News051513-ar1748.html

 【関連記事】
大型の地球近傍小惑星「1998 QE2」、5月31日に地球最接近
NASA、Mレベルの太陽フレアの画像を公開
ハッブル宇宙望遠鏡、アイソン彗星(C/2012 S1 ISON)を撮影
小惑星探査機「はやぶさ2」に載せる名前とメッセージなどを募集
嵐の前の静けさか?NASAが太陽の画像を公開

関連記事