国連食糧農業機関が「昆虫は有望な食料」という報告書をまとめる

2013年5月16日 08:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 13日、国連の食糧農業機関FAOは、飢餓と闘うための新しい武器として、食用昆虫を活用すべきだという報告書をまとめた。報告書では、1kgの牛肉を生産するために8kg(17.6ポンド)の飼料が必要なのに対し、食用昆虫は1kg(2.2ポンド)を2kgの飼料で生産できることから生産効率が高いとしている(abcnewsNHK本家/.)。

 さらに、昆虫は繊維質が多いものや、肉や魚と比べても栄養価が高いものもいることから、栄養不良の子供のための栄養補助食品として非常に有望だとしている。また、温室効果ガスの発生が少なく環境にも優しいともしている。どの昆虫を食用にすべきかという点は明確にしていないが、栄養価の高いとされる特定のカブトムシ、アリ、コオロギやバッタなどのほか、クモやサソリについても食用の可能性を検討しているという。

 NHKの記事では、「国民の肥満が問題になっている欧米諸国にとって、栄養のバランスが取れた昆虫は健康食としても活用が期待される」とも述べられている。

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