【話題】15日のマーケットは「主力株買い」の「新興系売り」、円安で資金が再び主力株に向かう

2013年5月15日 14:55

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  15日(水)のマーケットは1部市場の「主力銘柄買い」のジャスッダクなど「新興系銘柄売り」の展開となっている。14時30分時点では日経平均の上昇率は2.1%に対し日経ジャスダック平均は2.8%の下落となっている。

  これは、円相場が1ドル・100円台に乗せ101円台となり、「円安」となってきたことが大きい。昨年秋からの円安局面で自動車株など円安効果の大きい輸出関連銘柄が相場を引っ張った。3月後半でいったん、円安の止まったことから内需関連銘柄に物色のホコ先がシフトしていた新興系銘柄はその内需関連の有望群だったわけだ。

  ここに来て、もたついていた為替に再び動きが活発化したことで、円安関連の輸出主力株の出番ということだ。トヨタ自動車など主力銘柄が商いを伴って力強い上値追いとなっている。

  今後は、「円安がどこまで進むかによって主力株か新興銘柄のどちらが柱になるかが決まるだろう。マーケットのコンセンサスは1・ドル105円ていど、そこまでは、しばらく主力銘柄中心の展開だろう。新興系銘柄は今は休養をとっておけば、主力銘柄の勢いが止まったときに一気に見直しとなるだろう」(中堅証券)。

  アベノミクス相場では、これまでのところ「全面高相場」ではなく、「循環買い相場」が展開されており、これが相場を長持ちさせている一因にもなっている。今、新興銘柄など内需関連が休んでいることはむしろ歓迎といえるのではないか。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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