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ビッグデータを利用した採用で埋もれた才能を見いだす
ある Anonymous Coward 曰く、
ビッグデータを利用した採用プログラムを開発している企業があるそうだ (The New York Times の記事、本家 /. 記事より) 。
設立してから 18 ヶ月余りというスタートアップ企業 Gild は才能あるプログラマーの発掘のオートメーション化を目指しているとのこと。Gild の開発するこの技術は従来のリクルーティングで重視される学歴や職歴、または推薦状といったものから採用を図るものではなく、ビッグデータを活用しプログラマーのパフォーマンスを予測する方法だという。具体的にはその個人が開発したコードの他プログラマーからの評価、再利用度、自身の持つアイデアのコミュニケーション達成度、ソーシャルメディアサイトとの関わりといった 300 以上の変数を総合的に判断していくとのこと。実際 Gild は自社の採用にこの技術を活用し、南カリフォルニア在住のとあるプログラマーに白羽の矢を立てたという。
シリコンバレーやサンフランシスコといった地域では有能な人材はすでにほぼ刈られていると考えた Gild は南カリフォルニアを対象に同社のアルゴリズムを走らせたとのこと。そこで浮かび上がってきた 26 歳の Jade Dominguez という人物は高校しか出ておらず企業での職歴は無いものの、GitHub での実績には確かなものがあり、また Twitter やブログからは自分の意見をしっかり持っていることが分かる人物であったとのこと。同社は Dominguez 氏の採用に至ったとのことで、勤務期間はまだ 8 ヶ月と短期間であるが氏は既に能力を発揮しているという。ただし一匹狼タイプであることも確かなようで、組織の中での働きについてはこれから明らかになっていくだろうとのことだ。
米国では「黒人的な」名前の方が「白人的な」名前より採用されるのが難しいといった研究や、同じ能力を提示しても女性のほうが男性より劣っていると判断されるといった研究があるという。Gild の技術はまだ開発の初期段階ではあるが、このような人間のバイアスによって採用の網からこぼれ落ちてしまう才能を見いだすものになると期待されている。
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