【村山貢司の気象&経済歳時記】政府は今年夏の節電目標を設定しないことを決めたが、夏の高気圧は例年より強そう

2013年4月17日 10:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  政府は、今年の夏は節電目標を設定しないことを決めた。暮らしや経済にとって電力の安定供給が確保されるのはうれしいニュースだが、その背景には火力の増強があり、円安による燃料費の高騰は結果として電気料金の値上がりにつながっていく。短期的にはやむをえない面もあるが、日本経済のためには速やかに震災前と同程度の価格での電力供給を復活させてもらいたい。

  ところで日本の夏を支配する夏の高気圧は例年より強くなる見込みで、今年の夏も暑くなりそうだ。原因はフィリピン沖の海水温度が高いためで、この周辺は巨大な低気圧になる。するとこの北側の日本付近では逆に高気圧が強まって日本をおおう形になり、例年より暑くなると予想している。4月下旬から気温が上がり始め、連休前後には西日本では25度を超える日が出るようになるだろう。5月は全国的に気温が高めで、6月も沖縄で平年並みの他は気温が高くなるであろう。過去の統計によると1月の気温が低い年はかなりの確率で7月が暑くなる傾向にあるので、少なくとも夏の前半は暑いと考えてよいだろう。

  エアコンや扇風機などの夏物家電は売れ行きのピークが6月から7月に出るので、5月、6月が高温の年は好調になる。同様に夏物の衣料も勝負は6月から7月前半であり、この時期の高温は大きなプラスになる(気象予報士・経済評論家村山貢司)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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