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ウィルコム、超低消費電力通信端末をガス遠隔遮断・監視サービス向けに提供
ウィルコムは11日、超低消費電力PHSチップセットを実装した通信端末を、東京ガスが提供するガス遠隔遮断・監視サービス「マイツーホー」向けに、4月より提供開始したと発表した。ガスメーターの通信端末に「超低消費電力チップセット」が導入されるのは日本で初めてとなる。
「超低消費電力チップセット」はPHS通信を行うための中核部品で、ウィルコムが2011年12月に開発したもの。PHSは「省電力」という特長があるが、今回の「超低消費電力チップセット」ではさらなる消費電力の削減を実現。従来のPHSチップセットと比較し、約1/4程度の消費電力での動作が可能になり、リチウム電池(2,400mAh/3V)3本で10年以上駆動することが可能になった。
「マイツーホー」は、東京ガスが1989年から提供している、ガスの供給を遠隔で遮断したり、ガスの消し忘れの確認や異常時にお知らせをするサービス。今回の製品化では、ウィルコムが無線通信ネットワークに関する知見を、東京ガスがガスメーターとの通信に関する知見を提供することで、「マイツーホー」の無線化と通信端末の低消費電力化を実現した。
また、ウィルコムは、「超低消費電力チップセット」を活用し、さまざまなガスメーターの通信規格に対応した端末の開発を予定しており、今後その他のガス会社向けにも推進していく方針。
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