【株式評論家の視点】双日はPBR0.6倍と割安、業績は急向上が見込める局面に到達

2013年4月8日 10:50

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  双日 <2768> は4月2日の134円をボトムに反転してきた。石炭など資源価格の低迷から、総合商社全般に活況相場の埒外に置かれているが、いずれ出遅れ人気が回ってくる方向が予想され、その中でも値ごろ妙味が際立つ同社に買い人気が集まりそう。手口面では既に個人投資家の買いが流入し始めており、反転から出直り相場に発展する態勢が整いつつある。

  同社は2003年にニチメン、日商岩井の経営統合により発足後、抜本的な財務リストラによる財務体質の改善を進めた。低採算事業からの撤退、保有不動産の売却などを進めたことで自己資本が減少したため、優先株式などを発行。その後は優先株式などの買入消却を順次実施。財務リストラに一定のメドをつけた。

  2012年3月期の36億円の純利益の損失から、2013年3月期の純利益100億円、2014年3月期330億円、2015年3月期450億円へと、業績は急向上が見込める局面に到達、経営基盤の強化が着実に進展しつつあることが評価のポイントである。

  同社は2010年3月期より2012年3月期までの3カ年中期経営計画「Shine 2011」で、新規投融資を合計1530億円実施した。資源分野で、豪州ミネルバ炭鉱権益の追加取得、ブラジルCBMM社(レアメタルのニオブ生産会社)への出資のほか、石炭権益の新規取得。非資源分野では、豪州レアアース事業への投資、インド工業塩会社への出資、海外電力事業への出資などを実行した。それらが効果を現すのが2014年3月期以降。

  今期からは、「中期経営計画2014~Change for Challenge」を推進している。投融資は3年間で1800億円を計画。アジア、アフリカ、南米等の新興国中心に投資を進める方針で、これが来期移行の収益を押し上げる要因になる。 PBRは0.6倍と投資指標は割安が顕著。個人投資家の継続買いを引き込むことが予想される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【アナリストの眼】伊藤園は好業績見通し、株価は新たな成長ステージも評価して上値追いの期待、3000円台も視野(2009/04/04)
【小倉正男の経済羅針盤】米国経済のスピード感とアベノミクスのそれ(2009/04/04)
急騰銘柄を徹底予想する日刊株式投資情報新聞(メルマガ無料)好評!会員が急増中(2012/07/20)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2012/07/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事