ソユーズTMA-08M打ち上げ成功、初の有人ショートカット飛行

2013年3月29日 09:45

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記事提供元:sorae.jp

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  第35次/第36次長期滞在クルーのパベル・ビノグラドフ宇宙飛行士、クリストファー・キャシディ宇宙飛行士、アレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士の3人を乗せたソユーズ有人宇宙船「ソユーズTMA-08M」は、バイコヌール時間3月29日2時43分(日本時間5時43分)に、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。

  打ち上げられたソユーズFGロケットは順調に飛行し、ソユーズTMA-08Mは打ち上げから約9分後に地球周回軌道へ投入され、打ち上げが成功した。

  今回の打ち上げでは、初の有人ショートカット飛行が実施される見込みで、ソユーズTMA-08Mはアメリカ東部夏時間3月28日22時32分(日本時間3月29日11時32分)に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングする予定。第35次/第36次長期滞在クルーはISSで滞在しているクルーらと合流し、約6ヶ月間の長期滞在を行う。

  以前、プログレスやソユーズ有人宇宙船が打ち上げられてからISSに到着するまでは約2日間かかっていたが、ロケットを完璧なタイミングで打ち上げ、完璧な軌道に投入することで、これを約6時間にまで短縮することに成功した。

  ただ、この方法はいつも使用できるわけではなく、バイコヌール宇宙基地の位置とISSの軌道関係上、6時間でドッキングできる機会は3日に1度しか訪れない。また打ち上げ前にISSがデブリ回避などで軌道を変えた場合もこの方法は使えなくなってしまう。その場合は打ち上げを延期するか、今まで通りの2日間掛かる飛行プロファイルに換えなければならない。

  ロシアはこれまで、プログレスの運用でショートカット飛行を3回成功しているが、有人での運用は今回が初めて。

 ■РКН «Союз-ФГ» с ТПК «Союз ТМА-08М» стартовала с космодрома Байконур
http://www.roscosmos.ru/main.php?id=2&nid=19985

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