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西武HD、サーベラス・グループによるTOBに反対意見を表明
サーベラス・グループの関連事業体であるエス-エイチ ジャパン・エルピーが2013年3月12日付で開始した西武ホールディングス(西武HD)株式の一部の買付けを目的とした公開買付け。これに対し西武HDが反対の意見を表明した。
その理由としては、同社の最優先課題である早期における良い形での株式上場を阻害する要因となる可能性があること、及び、サーベラス・グループの西武HDの経営に対する考え方が、同社の中長期的な企業価値を既存する恐れがあること等が挙げられている。
大きく2つの理由を挙げているが、最大の理由は前者であろう。今回の意見表明報告書では、「何故西武HDの株式若干買い増す必要があるのか、その理由を理解するに至っていない」としながらも、西武HDとその株主であるサーベラス・グループの間では、今後の西武HDの経営方針に関し、意見の食い違いがあった点に関し、「サーベラス・グループの主張が採用されるようにすることが本公開買付けの目的と解するのが合理的であると判断」したと明記されている。つまり、西武HDが考える「良い形での株式上場を目指す」上で、株式上場自体に非協力的な勢力の拡大には賛成できないということである。公開買付発表と同時になされた、具体的な取締役候補の推薦及び同社取締役・監査役の追加選任に関しても反対、さらに、西武HDとの実質的な協議を経ることなく公開買付けを実施したことなど、手段・目的ともに承服し得ないものとして、真っ向から対決する格好となる。
2012年度第2四半期連結累計期間における経営成績が、経常利益において、2006年の西武グループ再編以来、最高益を計上するなど、経営改革の成果が着実に結果へと結びついている西武HD。この勢いに水を差しかねないTOBに反対することは、当然の帰結と言えるであろう。この攻防は泥沼化するのか、注目が集まるところであろう。(編集担当:井畑学)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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