【相場熟者が答える投資相談】上場2年のカルビー、初値2100円から4倍でいったん売却も

2013年3月13日 12:04

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 カルビー <2229> を4000円で200株持っています。売却しようか迷っています。今後の見通しと対処方向をよろしくお願いします。

  【答え】 3月13日(水)は60円高の7760円と反発しています。ただ、前日の340円に比べると戻りは鈍いと思われます。

  カルビーは、この3月で上場して2年となりますが、ほぼ一本調子で上昇、目先上げ一服となっています。この日は、WEB型の電子カルテシステムの開発から販売、保守まで手掛けるソフトマックス <3671> (東マ)が上場、そして、13日にオイシックス <3182> (東マ)、14日にオルトプラス <3672> (東マ)、15日にウォーターダイレクト <9025> (東マ)の上場、来週も新規公開が相次ぐことから、カルビーに換金売りが出たもようです。

  足元の業績、ポテト系スナックや新製品、海外が牽引しているほか、小麦系スナックやシリアル食品も好調に推移し、13年3月期売上高は1753億円(前期比7.4%増)、営業利益は158億円(同29.0%増)、経常利益は164億円(同31.3%増)、純利益は87億円(同22.6%増)と連続最高益更新を見込んでいます。

  株価は、11年3月の上場来の安値2000円を底に、外部環境の影響を受けにくい、最高益更新のオンリーワン企業として、また、飲料・食品世界大手のペプシコと北米で業務提携することへの期待も刺激材料となり、2月26日に上場来の高値8350円と上昇してきました。日足では25日移動平均線が上値抵抗線になる可能性はありますが、週足では26週移動平均線、月足では9カ月移動平均線が下値支持線になっていますので、大きく崩れる懸念は少ないと思われます。ただ、PER29倍台でここから積極的に買い上がる材料に乏しく、もみ合いに入ると予想されますので、高値前後までの戻りがあれば、いったん売却も一考かと思います。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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