積水化学、タイのユニット住宅量産工場が竣工 住宅事業を本格展開へ

2013年3月8日 11:50

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現地で行われた竣工式(写真:積水化学工業)

現地で行われた竣工式(写真:積水化学工業)[写真拡大]

  • ボリュームゾーン向け新商品代表外観(写真:積水化学工業)

 積水化学工業は2009年からタイで住宅事業を展開しているが、今回タイ・バンコクの北方約80㎞に建設していたユニット住宅の量産工場(年間生産能力1,000棟)が竣工し、3月6日に現地で竣工式を行ったと、7日発表した。

 タイ工場は海外における現地生産の量産工場第1号で、溶接ロボット等最新鋭の設備を導入している。年間生産能力は1,000棟と、日本の各工場と同等以上の生産能力を誇る。投資額は50億円。

 同量産工場の竣工により、積水化学はタイでの住宅事業を本格的に展開していく。量産工場の竣工に合わせ、タイ国内のボリュームゾーン向けの新商品を開発し、3月14日に発売する予定。

 タイにおける積水化学の住宅事業は、タイ最大のコングロマリットの1つ、Siam Cement Group(サイアム・セメント・グループ)のSCG Building Materials Co., Ltd.(エスシージー・ビルディング・マテリアルズ)と合弁で設立した、住宅の生産会社SEKISUI-SCG INDUSTRY CO., LTD.(セキスイ・エスシージー・インダストリー)と販売会社SCG-SEKISUI SALES CO., LTD.(エスシージー・セキスイ・セールス)で展開している。工場生産による工業化住宅の企画開発・販売・生産・施工・アフターサービスを一貫して行うという、日本で構築したビジネスモデルを現地企業との合弁で展開するところに特色がある。

 積水化学は今後、タイ住宅市場の深耕および周辺諸国への展開を計画している。新工場はアジアのマザー工場として、周辺諸国向けの住宅ユニットや部材の生産も行うという。

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