【相場熟者が答える投資相談】沖電気は下値不安なさそうだが、「225除外候補」で人気難しい

2013年3月2日 21:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 沖電気 <6703> を110円で5000株持っていますが、今後の見通しと対処方法をよろしくお願いします。

  【答え】 3月1日(金)は2円安の102円と続落しています。

  株価は、昨年4月26日につけた昨年来の高値140円をつけた後、スペイン子会社の不適切会計の問題に対する不信感から11月13日安値69円まで調整。円安進行を好感し、本年2月6日高値122円と買われていました。同12日に円安進行による為替差益を今3月期第3四半期営業外収益に計上し、通期経常利益予想の上方修正を発表していましたが、好材料出尽くしとなり、同15日安値95円と下押した後、100台でもみ合いとなっています。

  今3月期業績は、情報通信が好調で増収、スペインのプリンタ部門における貸倒引当が響き営業減益となるものの、為替差益の計上で経常増益、純益増益となる見込み。売上高は4520億円(前期比6.7%増)、営業利益は100億円(同16.5%減)、経常利益は115億円(同26.7%増)、純利益は80億円(同5.1倍)予想で、今期予想PER9倍台と割高感はありませんが、無配が続く見通しです。

  チャート的には、25日移動平均線が上値抵抗線として意識されていますが、13週移動平均線が下値支持線として意識されており、小幅もみ合いで均衡を保っている状況です。無配継続ながら、来3月期増収増益観測を背景に100円割れでは値ごろ感からの買いが入ると予想されます。ただ、日経平均構成銘柄の定期見直しで除外候補に何度も挙げられており、積極的な買いは入りにくいと思われます。ここから強含む場面があれば、いったんは売却を考えるところでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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