【相場熟者が答える投資相談】昭和電工は有望、今期2ケタ増益、日経平均採用で出遅れ

2013年2月24日 08:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 昭和電工 <4004> を120円で5000株持っていますが、今後の見通しと対処方法をよろしくお願いします。

 【 答え】 2月22日(金)は2円高の136円と3営業日続伸しています。

  今12月期2ケタ増益と回復を見込むことを見直す動きが出てきているようです。2月14日に発表した今12月期業績見通しは、石油化学事業と化学品事業が牽引し、売上高が8000億円(前期比8.1%増)、営業利益が350億円(同24.5%増)、経常利益が300億円(同27.9%増)、純利益は150億円(同60.1%増)と、前12月期売上13%減収、営業41%減益、経常41%減益、純益45%減益から回復を見込ます。

  株価は、昨年11月13日につけた昨年来の高値106円から1月15日高値149円、2月7日高値150円と買い直されて目先天井を形成。同15日安値125円まで短期調整を挟んで出直りつつあります。今期予想PER13倍台と割高感はないものの、150円前後が上値の壁、戻りの限界として意識された感はあります。

  パワー半導体用SiCエピタキシャルウェハーの生産能力を2.5倍に増強、最高レベルの光触媒活性を持つ酸化チタンの開発など期待材料はありますが、同社は日経平均株価採用銘柄で、出遅れ感から買われる習性があり、単独で大きな相場を形成する要素に乏しいとの印象があります。ただ、年間配当3円予定で、120円前後まで下押せば、配当利回り2.5%と妙味はソコソコ出てきますので、買い妙味が膨らみますし、他の225採用銘柄が動き出せば追随する可能性が高いので、非常にトレードしやすい銘柄でもあります。ここからは売り上がり方針。下値に届けば買い増しし、小幅狙いを試みるのも良いでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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