【相場熟者が答える投資相談】パイオニアは下値での買い増しも考慮、人員削減等に期待

2013年2月23日 16:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 パイオニア <6773> を220円で500株持っていますが、今後の見通しと対処方法をよろしくお願いします。

  【答え】 2月22日(金)は5円安の190円と続落しています。

  2月12日に今3月期業績予想の下方修正を発表したことを嫌気した売りが続いています。カーエレクトロニクスが低迷したほか、ホームエレクトロニクスではAVが黒字化できず、第3四半期営業赤字となったことを受け、今3月期売上高は従来予想の4660億円から4570億円(前期比4.6%増)、営業利益は同150億円から100億円(同20.1%減)、最終損益は同10億円の黒字から40億円の赤字(同36億7000万円の黒字)に下方修正しました。

  同時にグループで約800人の削減、役員報酬や従業員の給与、賞与も減額すると発表しました。14年3月期に約100億円の固定費削減効果を見込むとの見通しを示しましたが、足元の業績悪化で先行き不透明感が強まり売り優勢となっています。

  株価は、昨年10月11日につけた昨年来の安値153円、同11月13日安値160円と底値確認から2月7日高値262円と上昇。上げ一服から調整が続いています。無配継続見通しですが、PBR0.77倍の水準で、シャープ <6753> が、昨年8月末に保有するパイオニア株3000万株全株を主力銀行に担保として差し入れており、昨年8月末の終値207円を意識した動きが出るとの思惑があり、160円前後まで下押せば、値ごろ感が出てくると予想されます。ある程度のリスクが取れるのであれば、年度末の3月末一発高に期待し持続。余裕があれば、底値近辺で買い増しも考えるところでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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