【ひとくち情報】中小企業の交際費課税、日本が抱える3大課題、株式市場など

2013年2月20日 15:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  中小企業の交際費課税の特例の拡充が2013年度は現在の年600万円が年800万円となる見通し。「交際費の支出による販売促進活動の強化を図り、景気回復を後押しするため」ということだ。しかも、中小企業だけでなく大企業にも適用することが検討されているという。そうなれば、大企業は中小企業に比べ、超高級店好みだけに銀座、赤阪、北新地あたりも活気づきそうだ。当然、バブルのころのように夜の街発信の株情報も増えそうだ。

  昨年、日本が抱える3大課題として、(1)円高、(2)エネルギー問題、(3)少子高齢化、などが言われていた。このうち、政権交代で円高の是正は急速に進んでいる。しかし、残る2つは容易には克服できない。とくに、エネルギーは厄介だ。これから景気が回復すれば電力消費も増える。しかし、原発再稼動は難しい状態。電力需要に応えようとすれば燃料輸入増加、貿易収支悪化に見舞われる。そのときは、今度は「円高修正」ではなく、「本格的な円安政策」が必要になるとの見方だ。

  引き続き東証1部の昨年来高値更新銘柄は多い。しかし、円安関連の自動車や電機株には新高値はほとんどない。目立つのは食品、不動産、電鉄、地方銀行などの銘柄ばかり。相場の流れは輸出関連から内需関連に向かっているようだ。

  原発事故以来、甲状腺の治療にヨウ素がよいということもあってだろうか、ヨウ素で再大手の伊勢化学工業 <4107> の株価が強い。業績も連続2ケタ増益と好調で、今12月期は連続増配する。PERも10倍そこそこと割安。

  三菱ケミカルホールディングス <4188> は、今3月期を修正。売上で800億円、営業利益で200億円、それぞれ減額。純益については20億円増額。1株利益15.6円。株価416円(7円高)。

  森下仁丹 <4524> はビフィズ菌カプセルを利用した経口ワクチンの特許取得。株価は415円(25円高)。

  四国電力 <9507> は、電気料金の値上げ申請。今年7月より。規制部門の顧客で平均10.94%、自由化部門顧客で平均17.50%。株価は1130円(77円高)。

  塩野義製薬 <4507> は、米国カリフォルニア州のInterMuneとのロイヤリティ支払で和解。株価は1803円(23円高)。

  ビューティガレージ <3180> は、東証1,2部、マザーズで唯一の新安値。2月に上場、2月15日に5200円の高値があり、今日は155円安の3420円。高値から34%下げ、下値拾いの場面か。

  今日の日経平均の高値は1万1510円まであり、去る、6日の1万1498円を抜いた。2008年9月頃以来の1万1500円。明日から一気に上値追いとなるかどうか。

  トヨタ自動車 <7203> は今日の高値が4860円で去る、12日の5050円は抜いていない。日経平均の高値更新に対し、トヨタの高値未更新状態をどう見るか、相場巧者の間でも見方が分かれているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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