電通、仏広告大手ピュブリシスグループ株式を売却　売却総額は約228億円

　電通は15日、同社が保有する仏広告大手ピュブリシス・グループ（本社：フランス・パリ市）の株式387万5139株（発行済み株式総数の約1.85％）を、同日ピュブリシスに売却したと発表した。売却総額は約228億円。

　電通は、2012年2月にピュブリシスとの戦略的提携契約を解除したことに伴い、同年2月に電通が保有するピュブリシス株式の大部分を、また同年3月に強制転換社債（ORA）のすべてを売却したが、今回保有する残りのピュブリシス株式のすべてを売却した。

　なお、電通とピュブリシスは今後も協働できる機会があれば引き続き個別に検討・推進していく方針。また、両社が共同で設立したビーコンコミュニケーションズ株式会社および株式会社電通レイザーフィッシュの経営体制・方針は変更しないとしている。

　また、電通は今回のピュブリシス株式売却により、2013年3月期において連結および個別（単体）ともに約130億円の特別利益を計上する。これに伴い、2013年3月期の連結業績予想において、純利益を従来予想の281億円から380億円に上方修正した。