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【相場熟者が答える投資相談】北越紀州製紙はいったん売却を、大王紙との対立行方見守る
【問い】 北越紀州製紙 <3865> を450円で2000株持っていますが、今後の見通しと対処方法をよろしくお願いします。
【答え】 2月15日(金)は46円安の429円と急落しています。
同社は、14日に大王製紙 <3880> に対してガバナンスやコンプライアンスに関する特別調査委員会の設置を1日に要請したと発表。15日付の日本経済新聞朝刊が「北越紀州は大王の筆頭株主として、企業統治や法令順守の改善を求めている。大王は同日、『弁護士による調査で違法性はなかった』とコメント。両社の対立が深まっている」と報じたことを嫌気した売りが先行しました。北越紀州は特別調査委員会の設置を大王に求めた理由として、大王のある社員が不適切な会計処理があったと金融庁などに内部告発したことも挙げていることが響いたもようです。
また、同日発表された今3月期第3四半期決算は売上高が1553億3000万円(前年同期比10.5%減)、営業利益は27億7200万円(同63.3%減)、経常利益は81億6600万円(同16.9%減)、純利益は60億7600万円(同37.7%減)に着地。通期純利益は従来予想の85億円(前期比33.6%減)から70億円(同45.3%減)に減額したことも下押し要因となりました。
株価は、昨年7月25日につけた昨年来の安値339円、同10月10日安値344円と二番底形成から、1月7日高値523円と上昇。北越紀州は大王株を2528万株(19.5%)保有。営業地盤を補完、相互製品OEMや物流効率化をはかり、収益基盤を固め総合製紙第3位の地位を確立するとの期待相場が一巡した感があります。13週移動平均線が上値抵抗線として意識されましたので、事態の全容が明らかになり、解決されるか、来3月期業績予想が明らかになるまで、底値を探る動きが懸念されます。PBR0.58倍と割り負け、信用取組倍率0.19倍と好需給となっており、突っ込み警戒感から下げ渋る動きも想定されますが、少しでも強含む場面があれば、いったん売却が賢明と考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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