大和証券、農業ビジネスを支援する「アグリ・ボンド」を販売

2013年2月12日 11:49

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 大和証券グループ本社は8日、コーペラティブ・セントラル・ライファイゼン・ボエレンリーンバンク・ビー・エー(ラボバンク・ネダーランド)と共に、2回目となる「アグリ・ボンド」の発行および販売を行うと発表した。

 ラボバンク・グループはオランダに拠点を置く金融機関で、世界47カ国において銀行業務、資産管理、融資、不動産業務などを展開している。世界的な食糧への需要が高まる中、同社はCSRの一環として持続可能な食糧供給に取り組んでおり、その一環としてグローバルな農業ビジネス関連事業を手掛け、途上国における農業ビジネスの持続可能性を向上させる「アグリ・ボンド」債券を発行している。

 同債権は、途上国における農業ビジネスの持続可能性を向上させることを主眼とした様々なプロジェクトや貸付、その他の金融支援などに活用される。

 21世紀において世界が直面する最も大きな問題の一つが、いかにして2050年までに90億人に食糧を供給できるようにするかであり、途上国における農業ビジネスのあり方はこの問題に関する社会的責任と持続可能性についての重要な要素となる。増加する世界人口と食糧生産への需要問題に直面する現代において、環境悪化の抑制と農産業に携わる人々の生活向上のためには、特に途上国において持続可能性のある農業ビジネスを導入することが非常に重要となっている。

 2012年7月、ラボバンク・ネダーランドは農業をテーマとした売出社債として初めてアグリ・ボンドを日本の投資家向けに発行し、約83億円を調達した。2回目となる今回の起債では約200億円相当額が調達される予定。前回と同様、今回の社債についても大和証券が売出しを行い、日本の個人投資家および法人投資家に販売する。投資家は、アグリ・ボンドを通して、途上国における農業ビジネスの社会的責任と持続可能性の向上に取り組むラボバンク・ネダーランドをサポートすることができる。

 大和証券グループでは、投資を通じて社会的課題の解決を目指すインパクト・インベストメントを積極的に手掛けており、アグリ・ボンドはその取り組みのひとつとなっている。

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