【株式評論家の視点】リズム上の一服を挟むにしても上昇基調は不変、好需給が継続

2013年2月9日 17:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<相場展望>(2月12日~15日)

  2月1週(2月4日~2月8日)の相場は週末にかけ調整色を強める足取りとなった。8日の相場は下離れて始まり、上ヒゲを残し、かつ陰線で終わるなど、引け味は良くなかった。麻生財務相が、円相場は意図していた以上に下落したとの見解を示したと伝えられ、円が急伸したことがきっかけ。

  ただ、日経平均が12週連続の上昇を見せ、為替相場でも円が当面の節目と見られていた1ドル=95円に接近、ともに調整を欲していたことが大きな背景で、リズム的な一服と見たほうがいいだろう。もっとも、TOPIXは13週連騰を達成しており、基本的に相場波動が変わったということはなさそう。

  外国人は1月5週(1月28日~2月1日)まで12週連続の買い越しを続け、個人の信用取引も7週連続で増加、相場を支える需給は良好である。日銀新総裁の人事案も近く発表のスケジュールにあり、今後の追加金融緩和への期待が改めて強まる方向にあり、環境面でもフォローの風が吹いている状況に変わりはない。市場関係者の多くが調整局面は近いとの見方に傾いていた。それだけに足元は当然の一服で、2月2週(12~15日)は先高感を抱えながらの値固めとなりそう。ただ、調整は浅く、ほんの一呼吸で再び上昇相場に復帰する可能性もありそう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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