【株式評論家の視点】NECは実態再認識の動きが強まる、今期復配への評価が前進する

2013年1月16日 12:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  NEC <6701> が再び上値指向の動きを鮮明にしてきた。ここへきて証券会社がレーティングを中立から強気に引き上げ、目標株価も増額したことで実態再認識の動きが改めて強まっている。

  ITソリューション事業やキャリアネットワーク事業が順調なうえ、構造改革の進展なども寄与し、今2013年3月期の9月中間決算は営業利益473億円(前年同期67億円)と、飛躍的な増益を達成した。

  それにも関わらず通期の営業利益1000億円(前期比35%増益)の見通しは据え置かれた。これを前提にすると後半の営業利益は526億円と、前年同期比21%の減益になってしまう。円安への反転で輸出関連株の利益上乗せを予見し始めている今の相場の流れにはまったく馴染まない。今月下旬にも発表が予想される第3四半期の業績発表における通期見通しの増額を織り込む相場に発展していきそう。

  PBRはまだ0.8倍に過ぎない。今期は3期ぶりに年4円の復配が公表されており、復配株特有の思惑人気も増幅されそう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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