南極観測船しらせ、2季連続接岸断念 南極観測が危機的状況に

2013年1月12日 15:22

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記事提供元:スラド

northern 曰く、 文部科学省は11日、南極観測船「しらせ」の昭和基地沖への接岸を断念したことを発表した(文部科学省の報道発表朝日新聞デジタルの記事毎日jpの記事)。

「しらせ」の現在位置は、昭和基地から北西約18キロメートル。予定していた物資についてはヘリコプターで空輸を行う。現時点では氷上が水浸しになっており、雪上車は使用できないが、氷の状態が良くなれば雪上車による氷上輸送も行うとのこと。「しらせ」は昨季も接岸できず、ヘリコプターと雪上車により物資を輸送したが、輸送できたのは予定量の6割にとどまったという。越冬に必要な燃料は基地の備蓄に頼っており、このままでは将来の観測体制にも影響が及ぶ可能性があるとのことだ。

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