【菜々美のマーケットにつぶやき】株式マーケットの再生を思う、保有期間に応じた配当金も一策では

2012年12月17日 17:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  こんどの衆議院選挙では、自民党が圧勝でした。国内の長期経済活動の停滞、外からは領土侵犯など、閉塞感の強まる日本をなんとか立て直して欲しいという国民の気持ちの現われだと思います。

  ところで、今回は「株式マーケットの再生」にも政治は目を向けるときであると強調したいと思います。日経平均が1000円上がると時価総額で25兆円ていど増えるだけに、マーケットが元気になれば経済も元気になるはずです。ただ、それだけではなく、今年11~12月の大量のIPO(株式公開)にみられるように元気のよい企業に資金を供給する大切な役割もマーケットにはあります。

  そのためには、多様な価値観を持った個人投資家のマーケット参加がどうしても欠かせません。機関投資家、外国人投資家では価値観や見方が一致しやすいため価格変動が一方通行的になりやすいのです。「相場に厚みを」ということでは個人投資家の参加はどうしても必要です。

  ところが、今のマーケットでは個人投資家も機関投資家顔負けのスピード売買です。中長期投資の人を増やすには何らかの工夫は必要でしょう。

  たとえば、私たち女性は株主優待の品をもらうことは嬉しいものです。すでに、優待については3年、5年と保有期間に応じた優待制度を導入しているところもあります。同じように「配当金」についても見直したらよいのではないでしょうか。

  たとえば、3月末の数日間だけ株主となって年間の配当金をもらう場合と1年間丸々保有している人が同じ配当金というのではどことなくしっくりしません。お金を借りた場合の利息金を考えれば、借りた期間に見合うものが取られるはずです。

  配当金も所有期間に応じて差を設ければ、個人投資家の皆さんの中長期投資は増えるのではないでしょうか。面倒と言わず、是非、検討してもらいたいものです。(生活ジャーナリスト・菜々美)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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