横尾忠則の美術館、2013年7月香川・豊島に誕生

2012年12月5日 17:05

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記事提供元:ファッションプレス


2010年の「瀬戸内国際芸術祭」開催以来、豊かな自然や食とアートで注目を集める香川県・豊島。2013年7月、豊島にアーティスト・横尾忠則の美術館「豊島横尾館」が誕生する。美術館の設計を手掛けたのは建築家・永山祐子。


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館内には横尾の約2.3m×5.4mにもおよぶ大作と、この美術館のために描かれた新作を中心に、平面作品約10点を展示。また、石庭と池、増設される円筒状の塔にはインスタレーションが展開され、作品空間は敷地全域にシンボリックな拡がりをみせる。その空間は、生と死を同時に想起させる哲学的な場を表現。



美術館の立地は、豊島の玄関口となる港に面した家浦地区で、集落にある民家を改修してつくられる。永山の建築は、横尾の作品をより一層際立たせると同時に、作品世界と豊島の日常世界との間に透過性のある境界を創出。光や色をコントロールする色ガラスを用いて、空間を通り抜ける豊島の光や風や色、作品の見え方を様々に変容させて、空間体験をコラージュのようにつなげる。



開館は「瀬戸内国際芸術祭2013」が開催される2013年7月を予定。同芸術祭の春期間には、美術館が出来上がっていく風景を公開し、地域の方々や訪れる方々とともに美術館が誕生する過程を共有していく。



【施設概要】

名称 : 豊島横尾館

場所 : 香川県小豆郡土庄町豊島家浦2359

アート : 横尾忠則

設計 : 永山祐子建築設計

構造 : 木造、一部鉄骨造



【プロフィール】

■横尾忠則(よこおただのり)

1936年兵庫県に生まれる。

パリ、ヴェネチア、サンパウロ、など各国のビエンナーレに招待出品。国内外の美術館で多数の個展を開催。ニューヨーク近代美術館個展(1972年)、カルティエ現代美術財団個展(2006年)、金沢21 世紀美術館個展(2009年)、瀬戸内国際芸術祭(2010年、豊島)。

■永山祐子(ながやまゆうこ)

1975年東京都生まれ。

1998-2002年青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。

主な仕事に、「LOUISVUITTON 京都大丸店」(2004年、京都)、「丘のある家」(2006年、東京)、「カヤバ珈琲」(2009年、東京)、「木屋旅館」(2012年、愛媛)など。


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