日本郵便が海外通販事業を支援、商品の保管・管理・出荷などを一括請負

2012年11月27日 12:08

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 シンガポールポストと日本郵便は26日、国際Eコマース市場の拡大に向けた支援協力に関して連携することで合意し、シンガポールポストの子会社の日本法人であるカンタムソリューションズ株式会社と連携して「海外通販事業者向けイージー・フルフィルメント(Ezy-Fulfilment For E-Commerce Trader)サービス」を提供することとしたと発表した。

 同サービスでは、カンタムの倉庫管理・出荷システムと日本郵便が提供するオンラインシッピングの機能が連携することにより、在庫管理、検品、ピッキング、梱包、輸出書類作成、出荷・発送など海外通販の出荷作業の一連のプロセスであるフルフィルメントサービスを海外通販事業者に代わって実施する。

 具体的には、海外通販事業者が商品をカンタムに納品後、これら商品をカンタムが保管・在庫管理・検品する。その後、海外通販事業者からの出荷指示により、ピッキング・梱包をし、必要な輸出書類及び日本郵便の国際スピード郵便(EMS)又は国際eパケット等の発送ラベルの作成・発行を行い、海外に出荷する。出荷された商品は日本郵便の国際郵便ネットワークにより、世界中の購買者に配達される。

 これにより、物流業務を全てワンストップで対応できるため、海外販売者にとっては在庫管理から発送作業までを簡便化できるメリットがある。特に、海外通販の拡大を検討中の中小口の海外通販事業者に利用してもらえるよう、小規模なものからでも対応することで、事業者が外部委託コストを極力抑えられるように貢献していく。

 また、カンタム及び日本郵便は、海外配送方法、海外販売海外出荷作業の物流支援などに関するセミナー等の開催や、海外向け拡販支援サービス、修理・返品対応サービス等付加価値サービスの相談に対応するなど、国際Eコマースの市場開拓に今後とも積極的に協力していく。

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