トヨタ、高速度域の追突までカバーする衝突回避支援システムを開発

2012年11月12日 17:46

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トヨタが開発した衝突回避支援システムのイメージ(画像:トヨタ自動車)

トヨタが開発した衝突回避支援システムのイメージ(画像:トヨタ自動車)[写真拡大]

 トヨタ自動車は12日、高い速度域の追突事故までカバーできる衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム(PCS)を開発したと発表した。

 新開発したPCSは、ミリ波レーダーにより追突の危険を検知した場合、まずはドライバーに警報やディスプレイ表示で通知することでブレーキを踏むように促す。ドライバーが追突の危険に気づいてブレーキを踏んだ場合、ブレーキを踏む力を強力にアシストすることにより一般ドライバー平均の約2倍の最大60km/hの減速を可能とする。また、仮にブレーキを踏まなかった場合でも、自動的に減速することにより15km/h~30km/h減速する。

 追突事故は停止している車両に対してだけでなく、急減速した先行車など移動車両との間で発生しており、例えば追突事故の90%以上が前を走るクルマとの速度差が60km/h以内で起きているという。トヨタは、実際に生じている追突事故のデータに基づいたシステム開発を目指しており、今回のシステムで業界トップレベルの追突事故低減効果を達成した。

 なお、新システムは多くの車種への搭載を目指して開発し、近々発売する新型車から順次展開していく予定。

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