大学設置審のありよう抜本見直しへ 田中文科相

2012年11月5日 11:00

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 大学設置認可を答申した設置審議会の答申を覆し、25年度設置認可をしなかった田中眞紀子文部科学大臣は2日、その最大の理由について「全国に大学が約800ある」とし「量より質」と質の充実の重要性、必要性を強調した。

 また田中文部科学大臣は「大学の教育の質の問題が就職の難しさにもつながっている」との認識を示した。

 加えて、大学の多さが大学運営にも大きく影響していることを指摘。「生徒がいない、経営が危ないとかいう事情から、海外から来てくださいというところもある。8年間で40億円もの借金をつくった大学もある」などと語り、「大学の設置審議会そのもののありようも含め抜本的な見直しをしたい」とした。

 不認可になった3大学は短大を廃止し、大学を新設したいというものだった。

 田中文部科学大臣は「本当に学力のある人間が自立していく社会をつくらないといけない」と強調。「学歴だけがあっても」と語った。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事