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【相場熟者が答える投資相談】リコーは底値到達、買い増しも可、増配で利回り4%台
【問い】 リコー <7752> を750円で2000株持っています。今後の見通しをよろしくお願いします。
【答え】 11月2日(金)は1円安の656円と小幅ながら続伸しています。
1ヶ月前の10月2日にSMBC日興証券が、構造改革に必要な費用が当初見込み額を下回る可能性を示唆したほか、一段のユーロ安リスクも遠のいていると指摘。構造改革は順調に進み効果も着実に出ていることから、4~9月期決算にあわせ下期の増配も発表する可能性が高いと判断し、同社株の投資判断を「1」継続で、目標株価を880円から910円に引き上げたことを手がかりに、10月23日に775円と買われていました。その後、11月1日安値641円と9月27日安値640円に並ぶ水準まで調整し、往って来いとなったことで値ごろ感は出ています。
そして、10月30日に発表された9月中間期決算は、売上高が9174億6700万円(前年同期比2.3%減)、営業利益は273億8800万円(同20億3300万円の赤字)と黒字転換しました。営業利益は中間期計画を8.7%下回りましたが、通期営業利益700億円(前期は180億06800億円の赤字)は据え置き、期末配当予想は従来予想の12円50銭から16円50銭(前期実績8円50銭)に増額しました。
株価は、26週移動平均線がサポートしていますので、今期利益計画達成と増配見通しを見直される可能性はあります。また、米ソフト開発会社、米ピーティーアイマーケティングテクノロジーズと資本提携し、北米中心だった販売地域を世界全体に広げることへの期待感があるほか、信用取組倍率が0.9倍の好取組で短期資金を呼び込みやすく、配当利回り4.4%と利回り妙味があることから、ここから底堅い動きになると予想されます。買値から100円下の水準ですし、目先上値抵抗線として意識される9カ月移動平均線の773円前後までの上昇も期待されますので、買い増しも考えるところでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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