JXエネルギー、室蘭製油所を2014年3月末に停止へ

2012年11月2日 16:42

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 JX日鉱日石エネルギーは2日、室蘭製油所(北海道室蘭市)について、2014年3月末に原油処理を停止したうえで、同年6月より石油化学製品の製造および石油製品の物流拠点として事業を再構築(石化工場化)することを決定したと発表した。

 JXエネルギーは、現行中期経営計画における基本戦略のひとつとして、内需減退に先んじた国内トップの競争力を備えた製油所体制を構築すべく、精製能力の削減に取り組んできた。

 今回、更なる競争力強化に向けて様々な観点から総合的に検討した結果、室蘭製油所において原油処理(日量18万バーレル)を停止する一方で、新たに設備投資を実施のうえ、二次装置を活用することにより、アジアを中心に大幅な需要の増加が想定される石油化学製品の製造拠点として高機能化・高付加価値化を追求することとした。

 石化工場化後は、SKグループと合弁で韓国に新設するパラキシレン製造設備(2014年度稼働予定)用の原料となるアロマ基材等の製造・輸出を行っていく。

 また、石油製品の物流拠点としての油槽所機能は存続し、引き続き北海道地区への灯油をはじめとする石油製品の安定供給に向け、万全の体制を確保する。

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