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ホンダ、「HondaJet」量産1号機の生産を米国で開始
HondaJetの生産ライン(写真:ホンダ・エアクラフト・カンパニー)[写真拡大]
ホンダの航空機事業子会社であるホンダ・エアクラフト・カンパニー(米ノースカロライナ州、以下HACI)は、米国東部時間の10月29日に、米フロリダ州オーランドで開催されている世界最大のビジネス航空ショーであるナショナル・ビジネス・アビエーション・アソシエーション2012において、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の量産1号機の生産開始および開発の進捗状況、販売網の強化について発表した。
HACIの本社に隣接したHondaJetの生産工場では、量産機の主要部品の納入が開始され、顧客に引き渡す1号機の機体最終組立作業が本格的に稼働し始めた。
HondaJetの量産ラインには、携帯型端末を用いた組立工程管理用のITシステム、機体塗装の品質向上と標準化を同時に実現するための多種塗料混合システム、組立部品を各工程で最適なタイミングで所定場所に運搬するための自動部品運搬システムなど、高い品質と生産性を実現するためのさまざまな最新技術が導入されている。今後HondaJetの量産体制は段階的に拡充していく予定。
10月には、米アリゾナ州ユマ市において、高温環境下での飛行試験が行われた。この試験では、高温環境下における燃料システムの機能、複合材製胴体の耐高温環境性能、推進系補機の冷却性能などを実証した。既存の4機の試験機に加えて地上試験を行うための6号機が投入されており、さらに来年初めには機能および信頼性試験(Function & Reliability試験)に用いられる5号機が飛行試験を開始する予定。
また、HACIは、カナダでトップクラスの航空機総合サービス会社であるスカイサービス・ビジネス・アビエーションとパートナーを組み、同国におけるHondaJetの販売とサービスを強化する。北米と欧州にはすでに9社のHondaJetディーラーが存在し、HondaJetの受注を行うと同時に各種サービスを提供できるよう準備を進めている。
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