【相場熟者が答える投資相談】グリーはリバウンド狙いで買い増しも、PER割安

2012年10月31日 13:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 グリー <3632> を2100円で200株持っています、今後の見通しと対処方法をよろしくお願いします。

  【答え】 31日(水)は25円高の1390円と反発しています。

  前週10月24日、同社はモバイルソーシャルゲームの企画、開発、運営を行う株式会社ポケラボ(本社:東京都港区、代表取締役社長:前田悠太、以下「ポケラボ」)との戦略的業務提携を目的として、ポケラボの株式を100%取得することを決定と発表しました。これを材料視し、10月26日に1446円と買われた後、25日移動平均線が上値を抑える形でもみ合いとなっています。

  グリーの足元の業績は、今6月期売上高が2000億円(前年同期比26.4%増)、営業利益が790億円(同4.5%減)が予想されています。10-12月期以降は新規タイトルが多数用意されていることから、10-12月期以降は回復に向かうと予想されており。続く来6月期は増益が観測されています。

  株価は、11年11月に分割後の高値2840円と買われた後、ソーシャルゲームで特定のカードをそろえると希少アイテムが当たる「コンプリート(コンプ)ガチャ」に対する規制の強化で、成長鈍化との見方が優勢となり、9カ月移動平均線が上値抵抗線となっております。ただ、今期予想PER6倍台と割高感はなく、信用取組倍率1.16倍の好取組で、1000円が下値支持線として意識されていることから、キッカケ次第で、折に触れ物色の矛先が向かう可能性はあります。基本的には、9カ月移動平均線までの上昇を目安に保有株の売却を。大きく突っ込む場面では、リバウンド狙いで余裕があれば買いを考えても良いでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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