【今日の言葉】金融緩和の効果は?馬は水辺に連れて行けても・・・

2012年10月31日 10:02

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  『金融緩和の効果は?馬は水辺に連れて行けても・・・』 30日(火)、日本銀行は11兆円規模の金融緩和を決めた。9月に続いて2ヶ月連続である。国債等を買い入れ金融機関に資金を供給する。効果はどうだろうか。

  今の日本経済は欧州の信用不安に中国問題が加わり重篤な状態である。今回の金融の量的緩和は輸血のようなものだろう。果たして、輸血だけで良くなるのだろうか。一時的には悪化を下支えする効果はあっても、ほんとうに健康を回復するには体力の向上が欠かせない。

  戦後の物不足の時なら利息を低くして、お金をダブつかせれば、お金を借りて物つくりなどに使う人もいた。しかし、今は作っても物は売れ難い時代である。土地や株に回れば、資産効果も見込めるが、格差是正を掲げた政策で、どちらかといえば土地や株を毛嫌いしてきた現政権がいくら太鼓を叩いても踊る人は少ないのが実情である。

  西洋には、『馬を水辺に連れて行くことはできても無理やり飲ませることはできない』、と教えている。今の日本にとって必要なことは、企業や家計がお金を使いたくなる仕組を作ることが大切である。その意味では、「商い」の分かる政権でなくてはいけないのだが。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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