中国売りのアメリカ陣営買いの展開へ=犬丸正寛の相場展望

2012年10月19日 16:48

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■アメリカの住宅着工増加も自信の現われ

  来週(22~26日)は、上値が徐々に重くなるものの、根底では『中国売りのアメリカ陣営買い』の展開が強まりそうだ。

  18日発表の中国の今年7~9月GDPは実質で前同期比7.4%の伸びだった。日本などに比べると高い伸びながら10%前後の伸びを続けてきた同国にはかなりのスピードダウン。しかも、主たる相手先の欧州はこれから実体経済が悪くなるし、先の大暴動で世界の目は中国をリスクの大きい国としてインプットしたことで各国からの投資も控えめと成ることが予想される。かくして、短期間にオリンピック、万博を開催した中国は一つの大きな成長期を終えたとみるべきだろう。

  「中国売り」に変わって、リーマンショックを乗り越えたアメリカを中心にアメリカ陣営が息を吹き返してきたといえる。「アメリカ陣営買い」とみてよいだろう。

  アメリカの住宅着工の好調にもそのあたりが現れている。アメリカ人だけでなく世界全ての人は先行きに自信が持てないときには住宅は建てない。NYダウの史上最高値1万4198ドル(2007年10月)更新も見え始めてきた。アメリカの元気は当然、同じ陣営の日本に好反応が予想される。

  日本の政権が保守に戻りメインプレーヤーである企業の元気がでれば国民にも元気と希望が湧いてくる。9月決算発表接近で上値は徐々に重くなりそうだが、根底では「中国売りのアメリカ陣営買い」が着実に始まっている。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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