【相場熟者が答える投資相談】トクヤマ、太陽光向け低調で連日安値だが辛抱、リバウンド近い

2012年10月14日 16:44

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 トクヤマ <4043> を174円で5000株持っています。今後の見通しを、よろしくお願いします。

  【答え】 12日(金)は148円と連日の年初来安値と続落する場面も見られました。

  主力の多結晶シリコンが、半導体・太陽電池向けともに予想を下回り業績予想の下方修正懸念から、売り優勢の展開が続いています。太陽光パネル向けで中国メーカーの供給が増えており、多結晶シリコンの値崩れが激しく、15年3月期を最終年度とする中期経営計画で、売上高は今期予想比31%増の3750億円、営業利益率は同2・8ポイント高い7%を目標に掲げていますが、早くも達成は厳しいとの見方が強まり、期待感から一転失望感が膨らんだものです。

  去る9月7日に日本経済新聞社は、日経平均株価を構成する225銘柄のうち3銘柄を定期見直しにより入れ替えると発表しました。住友金属工業、日新製鋼、日本軽金属を除外し、トクヤマは、日新製鋼ホールディングス <5413> 、日本軽金属ホールディングス <5703> とともに新たに採用となりましたが、日経平均として補充される9月26日の直前の同25日に188円と、指数連動型の投資信託への組み入れ期待から先回り買いに急伸する場面も見られましたが、買いが続かず、見切り売りが出たことも大きく影響しています。

  株価は、PBR0.23倍の水準に届いています。11月5日に今3月期第2四半期決算の発表が予定されていますが、東京エレクトロン <8035> など半導体関連株が目先リバウンドしていますので、下方修正を発表してもここからは一過性の下げにとどまり、目先悪材料出尽くし、値ごろ感からリバウンドする可能性もあると思います。業績悪化で買い増しは積極的には考えませんが、25日移動平均線までの戻りを期待し持続も。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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